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オンラインがん相談サービス CancerWith

がん治療・生活の不安を専門家(看護師、社労士、キャリアカウンセラー)に相談できます。

どんな風に相談したらよいかわからない。こんな質問してもよいのかな?と不安な方へ。投稿された相談をご紹介します!

CancerWith認定アドバイザーの堀川です。

オンラインがん相談サービス「CancerWith」では、患者・ご家族の皆さまからご相談を受け付けています。

通常、匿名・非公開の状態で相談を受け付けておりますが、今回は投稿された相談から相談の一部とアドバイスを、相談者の個人特定ができないよう改変した上でご紹介いたします。

「どんな風に質問したらよいかわからない」「どんな回答が返ってくるか分からず不安」
「同じような質問をしたかったけど、質問する場所がなかった」

このような不安をお持ちの方は参考になるかと思います。

看護師・堀川明日香
回答者
堀川明日香(CancerWith認定アドバイザー/看護師)

【相談①】手術を受けた後、元気になれず心配です

乳がんの手術を受けました。退院後に40℃近い高熱が出て、緊急で受診したところ感染が疑われました。抗生物質を飲んで2日ほどで解熱しました。1週間経ちましたが、解熱以降も身体がだるく、ほとんど横になっています。メンタルも落ちてしまい、無気力で、食欲もあまりなくとても辛い毎日です。手術が終われば、気分的にはもう少し元気になれるかと期待も少しあったのですが、元気になれず残念な気持ちもあります。

今後抗がん剤治療も控えているのでこのまま弱っていってしまうのではないか、と心配です。

【回答】

手術をしてまだ1か月ほど、発熱のことも考えますと、身体はまだ「調整中」の状態だと思います。焦る気持ち、思った通りに身体の調子が良くならないことでもどかしくなるお気持ち、お察しいたします。

しかし今の症状は身体が休んでほしいというサインだと思いますので、焦らず、ご自身を十分労わってあげてください。もしかしたら外科の医師や外科の病棟では早い時期から動くように、と言われていたかもしれません。それも重要なのですが、今は調子のいいときだけでよいと思います。

少し心配なのは無気力で食欲もないという点ですね。夜眠れない、眠りにつくのが難しい、寝ている途中で起きてしまう、朝早く起きてしまうなどの症状がありましたら、無気力、食欲がないという点と併せて、今回の外来時に主治医へ相談されると良いかと思います。また化学療法に対する心配があるようでしたら、開始する時期を主治医と相談しても良いかと思います。

【相談②】甲状腺全摘手術を受けてから首の締め付け感がとれません

仕事も日常生活も元に戻っていますが、首の前面の手術だったため、首の締め付け感がまだあります。術後はストレッチをしていたのですが、最近あまり行えていません。この違和感と一生付き合うのか、と不安になることもあるのですが、どのくらいまで締め付け感は残るものでしょうか。また締め付け感の解消につながることがあれば、アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

【回答】

甲状腺手術後で首に締め付け感があるとのことですね。

同様の手術を受けた患者様の多くに首の締め付け感を感じる方がいらっしゃいます。実際、長期に渡って感じている方もいらっしゃるようです。その原因としては、手術で首の感覚を担当する頸神経に触れてしまったことで起こります。改善のためには仰る通り、ストレッチがとても効果的と言われています。

次に傷に関してですが、甲状腺手術後とのことですので、のどの下の辺りに横に一本傷があるかと想像いたします。手術で皮膚を縫い合わせた後、傷がほぼ正常状態まで回復するには6カ月から1年くらいかかると言われています。傷は治る過程で、一度ギュッと縮まり硬くなります。ですので、皮膚の柔らかい喉の部分では傷が縮まることで締め付け感を感じることもあります。傷は手術後6か月から1年頃より柔らかくなり、正常と変わらなくなっていき、傷が治っていくと同時に締め付け感が改善される方もいらっしゃいます。傷は乾燥を感じるとツッパリ感を感じやすくなりますので、日常的に首周辺はローションやボディクリームなどで皮膚の保湿をするように心がけてみてください。

市販のクリームが心配な場合は医療用の保湿剤などもありますので、主治医へ相談してみてください。

些細なこともお気軽にご相談ください

病気を抱えたうえで仕事、家事、子育てなど相談したくても余裕も時間もなく、不安をそのままにしていませんか?

「こんな些細なことを相談してもいいのだろうか?」「何が不安なのかもわからない」
「聞きたいことはあるけど文章がまとまらない」「病院では聞けないことはどこに相談するのだろうか」

など気にせずにまずはご相談ください。
誰かに相談することで不安がみえてきたり、つらさが少し軽くなったり、気持ちが楽になることもあります。

治療や生活でお悩みを抱えていらっしゃる方、ご家族の方々もCancerWithをぜひご利用ください。
実際にがん経験者で患者支援活動に携わっている認定アドバイザー、がん治療に携わった経験のある看護師とともに、皆さまの不安やお悩みを一緒に考えていきます。

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